つなげる力(ちから):藤原 和博 著 2008/09/15 文藝春秋
【情報編集力】
藤原 和博 氏 (東京学芸大学客員教授 大阪府知事特別顧問 前杉並区立和田中学校校長)
藤原 和博 の よのなかnet
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↓本文より:
☆第3章 正解のない問題に取り組む
『情報処理力』:読み書きソロバンに代表されるように、脳のメモリーの中にたくさんの正解
パターンを詰め込んでいくと高まる能力
『情報編集力』:過去の経験や知識、技術のすべてを組み合わせ、正解が一つとは限らない
問題に対して状況に応じた納得解を導くチカラ ⇒ 成熟社会には大事になる。
☆第4章 情報編集力のテクニック
「家庭では何ができるのか」
自分の子に「情報編集力」をつけてあげるためには、家庭内では何ができるのか、という
話をしておこう。
よく、幼児や小学生のうちに何をしておかなければならないかという質問をしてくる親が
いる。たぶん、漢字や計算練習とか英語とか、あらゆる早期教育をイメージして聞いてくる
のだとは思う。
が、私なら迷わず「遊ぶこと」だと答えるだろう。
10歳までは間違いなく、「遊ぶこと」から圧倒的に多くのことを学ぶ。自分の来し方を振
り返れば、誰だって納得がいくはずだ。
じつは、私にはそれ以降、中高生はもちろん大人になっても「遊ぶこと」からより多くの
学びを得ているのではないか、という実感もある。
大人になってから、関係性に強い人、つまり、何と何が意外にも上手く「つながる」かに
ついて、イマジネーションがあふれるように出てくる人に共通するのは、子どもの頃、よく
遊んでいたことだ。
遊びでは、予期せぬ状況の出現や予期せぬ出逢いが連続して起こる。
こんなふうに「遊び」は、「多様で」、「複雑で」、「変化が激しい」。
つねに、やってみなければわからない要素が強く、無限の修正をかけなければ、あっという
間につまらなくなる。遊びそのものが「予定調和」とはほど遠く、したがって「正解主義」で
通せるはずもなく、本質的に「修正主義」にならざるを得ない。だから、いい。
成熟社会を生き抜く技術が、すべて隠されているからだ。
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運動あそび塾【しらさん家】と全国展開されている体育教室や体操教室との違いはココかも
しれない?
予測の部分も多いが、跳び箱、鉄棒、なわとび、マット運動等ができるようになるサポートを
めざす場面(学校の体育でみんなと一緒・人並みには!)ではメニュー・プログラムが固定化
され、おそらくある程度結果が要求されているため大部分がマニュアルに基づいた運営で、
効率化(なるべく早く難易度の高いなるべく多くのできる種目を)が図られていることだろう。
【しらさん家】の基本は「鬼ごっこ」と「(相手との・仲間での)ボール運動」⇒『遊び』で、
子ども達の提案によるルール変更も頻繁だ。
教室においてほとんどの時間が自分以外のヒトとのかかわりの中で展開されている点が大きな
特徴だと考えている。
夏休みには小学生向けの企画で
~自分たちでやり遂げる3日間!~「お友達と野外調理にチャレンジ」を開催!!
まさに人生はじめての経験をどう切り抜けるか⇒みんなのこれまでの体験を「つなげる
チカラ」が問われる場面が、どう子どもたちの成長につながっていくか期待がふくらみます。
2009年6月12日金曜日
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