2009年6月22日月曜日

子どもにスポーツをさせるな:小林 信也 著 【心技体】 その1

子どもにスポーツをさせるな:小林 信也 著 2009/06/10 中央公論新社


小林 信也 氏 (スポーツライター)小林 信也の書斎

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↓本文より:

☆第7章 子どものスポーツと生活習慣

「日本には、心技体を鍛える生活習慣があった」

 さらに希望を抱いたのは宇城師範から、「日本人の生活習慣には武術の要素が根付いてる」
と教えられ、実感してからだ。正座、お辞儀、座って食事をする、正しく箸を使う、正しく
鉛筆を持つ、雑巾掛け、等々、これら当たり前の行動で身体がひとつになり(心技体が一致し)
自然と姿勢が身につき、筋力に頼らない「本質的な力」が出る。武術を学ぶ基本は生活の中に
ある。日常こそが修行の場と実感して勇気を感じた。これならば子どもと一緒に毎日、取り組
める。

 かつての多くの日本人は、歳を重ねるごとに姿勢がしゃんとし、かくしゃくとしていた。
しかし、その後、生活様式がすっかり欧米化し、日本人がずっと受け継いできた日常の鍛練は
失われてきた。大半の日本人はもう、「日常の習慣が心技体の基礎作りと深くつながる」と
いうことに、気づきもしなくなったのではないか。

 残念ながら、アメリカは戦時中に気がついていた。研究に携わった当事者が証言している。
自分たちにない日本人の心の強さ、そして、アメリカにとって「脅威の的」である精神文化
を破壊する意図をもって、日本に対し、様々な施策を講じた。生活の欧米化もその一環と言
われている。


 子どもたちは無垢な可能性を秘めている。正しい姿勢を教え、文武両道を体感させ、実践を
重ねたら、きっと将来、日本を元気にする人材になるだろう。


宇城 憲治 師範 :ウィキペディア (Wikipedia)

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健康づくりにかかわる者にとって、衝撃的なタイトルですが「スポーツそのもの」を否定して
いるのではなく、子どもたちをとりまく「スポーツをする『環境』づくり(大人とのかかわり・
商業ベースへの偏り・地域による限られた選択肢)」に警鐘を鳴らしている内容だと捉えている。


【しらさん家】では「運動あそび教室」のはじめとおわりには『あいさつ・片付け:礼儀』と
『呼吸法(鼻呼吸):心・集中』にこだわって取組んでいる。

まだまだ「姿勢の良さ」という点では、これからのところもあるが日常の生活習慣の積み重ね
として、しつこく継続していきたい。


ジュニアとシニアの運動あそび塾 しらさん家 株式会社 笑足ねっと わらかしねっと

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