2009年6月25日木曜日

子どもにスポーツをさせるな:小林 信也 著 【心技体】 その2

子どもにスポーツをさせるな:小林 信也 著 2009/06/10 中央公論新社


小林 信也 氏 (スポーツライター)小林 信也の書斎

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↓本文より:

☆第7章 子どものスポーツと生活習慣

「心底『好きだ』という気持ちを育む」


 2. 基本は「しっかりと立つ」、身体をひとつにする

 大地に根を張り、内面から湧き出す「本質的な力」で投げ、打ち、走る。
 しっかりと立ち、「身体をひとつにする」ことで生まれる本質的な力を基本にする。
 筋力(部分体)で出す力は弱い上に、相手に読まれやすい。部分体の力は呼吸が詰まり、
居着(いつ)きが生じる。腕に力を入れると、足が動かない、などの弊害がある。
 本質的な力とは「身体をひとつにする」ことでおのずと出る力だ。きちんと生活している
日本人なら、昔から普通に使っている力である。
 リラックスして「力を抜く」のではなく、「自然体」でプレーする。

 大人たちは頭で考えて身体を動かす習慣を身につけ、身体が本来持っている力を制約する
回路に支配されている。そうした大人が教えれば教えるほど、子どもたちは鈍った身体に
なる。
 一方、子どもたちの身体は敏感なので、まだ身体の感覚によって、理屈抜きに本来の力を
発揮できる。


 7. 「子どもの方がわかっている」

 大人の思い上がりを捨てて謙虚に取り組むことが、子どもをサポートする基本だと感じて
いる。
 子どもは「自然にできる能力」を持っている。子どもの身体感覚は、大人より遥かに優れ
ている。
 「やろう」と思えば「身体で自然にできる潜在能力」を、子どもは失わずに秘めている。
 大人は、頭の命令で動く癖をつけてしまっていて、身体が自由に動かなくなっている。
自分ができないから、子どもも「できない」「わからない」と思いがちだ。心技体の基本も、
大人の多くは頭で考えて「よくわからない」というかもしれない。しかし子どもたちにやら
せてみると、大半は理屈抜きにできる。その違いを謙虚に認める必要がある。
 親や大人はコーチというより伴走者。子どもへの敬意を持ち、謙虚に子どもから学ぶ姿勢
を忘れずに取り組む。「子どもの方が、わかっている」からだ。

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『好きこそコトの上手なれ』:運動あそび塾【しらさん家】のスタッフで共有しているコトバ
のひとつだ。

『遊び』の追求は、『好き=自分らしく愉しむ』をつなぐチカラだと捉えている。【自愉力】



【しらさん家】の運動あそび教室では、ジャグリング(お手玉)にみんなで挑戦する時間をほぼ
毎回つくっている。

あまり手とり足とりスタッフがかかわるコトはあえてしていない。ポイントを見て理解し、
『自分の身体感覚』につなげる経験=『できる』感動を積み重ねていってほしいとの願いも
ある。

教室なのに「教えないの?」と感じる場面もあるかもしれない…
『頭で考えての動き』をつい伝えてしまいがちだが、一人ひとりの自分らしい潜在能力を
「頭で考えるコトをはじめからは教えない」かかわり方でいかに引き出していけるかに
こだわってみたい。


ジュニアとシニアの運動あそび塾 しらさん家 株式会社 笑足ねっと わらかしねっと

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