2009年5月30日土曜日

スポーツの課題をまとめる!-完璧なリスク管理は可能?

朝日新聞 社説 2009/05/27(水)

【スポーツ庁構想】 すそ野広げた議論尽くせ

-----
↓記事より:

 スポーツにかかわる行政は文部科学省や厚生労働省など多数にまたがる。これをまとめて
「スポーツ庁」を新設してはどうかという議論が、政府の教育再生懇談会で進められている。

 再生懇委員の1人で北京五輪の陸上銅メダリストの朝原宣治さんは、こう提案した。
「スポーツ行政を一元的に推進するため、国主導の専門機関の設置を検討してほしい」

 これに応えて麻生首相は「スポーツの問題はいろんな省庁にまたがっている。まとめるの
は一つの考え方だ」と前向きな姿勢を見せた。

 確かに窓口は多い。学校体育や競技スポーツは文科省、障害者スポーツは厚労省が担当
する。企業スポーツは経済産業省、スポーツ公園の整備は国土交通省といった具合である。

 これには歴史的な経緯がある。日本では、スポーツは「知育・徳育・体育」の中の一つと
見なされ、教育の一環とされてきた。だが障害者スポーツなど、教育の枠組みでは捕らえき
れぬ側面が増えてきた。大きな方向性を持った行政が不在のまま、スポーツの多様化が進ん
できた。

 そんな中、スポーツの現場はいま大きく揺らいでいる。少子化と教員の高齢化で小、中学
校の部活動は先細り傾向にある。子供の体力低下も著しい。企業スポーツは深刻な経済危機
下で、部の廃止が相次いでいる。


 今年に入り、「『スポーツ立国』ニッポン」を再生懇のテーマに、と求めたのも麻生氏。
「青少年や高齢者のスポーツ支援」なども課題には入れているが、軸足は選手強化の方に
ある。


 だが今の日本を考えれば、日々の暮らしの中にあるスポーツをより豊かにするという点に
こそ価値を置きたい。

 子供の体力低下にどう歯止めをかけるか。医療費抑制の観点から、生涯スポーツの普及も
大事だ。カヌーが盛んな町もあれば、町ぐるみで柔道に取り組むところもある。個性ある多
様なスポーツ文化を支えるという発想もあっていい。

 議論の結果、一元化が必要であるというなら検討すればよい。まずスポーツ庁ありきでは
なく、私たちの身近にあるスポーツをどうはぐくむか、という広い視野から考えたい。
-----


教育再生懇談会

第四次報告 p.35-40 「『スポーツ立国』ニッポン」関連参考資料 2009/05/28(木)

参考データでは、我々が着目している「総合型地域スポーツクラブ」や「青少年の自然体験
活動」の課題も取り上げられています。


社説で指摘されているスポーツに関するそれぞれの取組みが、各省庁で役割分担されている
弊害について、今回【しらさん家】での悲しいお別れとあわせて考えてみました。

学校体育や競技スポーツ:文部科学省
障害者スポーツ:厚生労働省
企業スポーツ:経済産業省
スポーツ公園の整備:国土交通省

この障害者スポーツの部分も運動あそび塾【しらさん家】では担ってきました。
先日高齢者向けの教室に参加されていた方が亡くなられました。全盲の方でした。

我々スタッフも試行錯誤でサポート体制やメニューのアレンジの工夫を積み重ねて基本的に
は、『みんなと一緒の運動あそび』の実践にこだわってきました。

そして亡くなられる前の週にはしばらくお休みされていた教室に参加され、仲間のみんなと
握手をして励まし合う【しらさん家】だからこその感動の場面となったようでした。

しかし結果的にコレが最後のお別れとなり、ご本人も何か感じるところがありごあいさつに
いっておかねばと足を運ぶチカラになっていたのかもしれまん。

ご家族にとっては午前に自宅で倒れて病院でその日の夕方に息をひきとってしまうという現
実は交通死亡事故のように心の準備・整理が難しいところで、ろくな看病もできずにと無念
さばかりが頭に浮かんでしまうかと想像されます。

でも時間の経過とともに冷静に振り返られるようになると、人生における80歳前後での生涯
のとじ方としては、まさに「ピンピンコロリ」の逝き方と捉えるコトができます。

【しらさん家】では「健康寿命の延伸」へのお役立ちが大きな役割と考えており、お別れの
場面に際して、寝たきりの期間はなるべく少なく人生を全うする・生き切る支援を継続して
いく意義を再確認できました。

また、健康体力づくり支援サービスの価値を認めていただき、料金負担とリスクに対する自
己責任を了承してもらい自ら参加されているからこそできたカラダの不自由な方とみんなと
の触れ合いだったと考えています。行政サービスでは難しい取組みではないでしょうか?

我々の存在価値(民間だからできる)はこんなところにもあるコトをどんどん発信していきます!!


ジュニアとシニアの運動あそび塾 しらさん家 株式会社 笑足ねっと わらかしねっと

0 件のコメント: