つなげる力(ちから):藤原 和博 著 2008/09/15 文藝春秋
【情報編集力】
藤原 和博 氏 (東京学芸大学客員教授 大阪府知事特別顧問 前杉並区立和田中学校校長)
藤原 和博 の よのなかnet
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↓本文より:
☆第4章 情報編集力のテクニック
「子どもたちのバランス感覚の危機」
サッカーでボールを蹴ったら骨が折れた。転ぶときに手をつけられず、顔から転んで大けが
した。こうした、子どもたちの身体感覚のバランスの悪さについては、学校関係者には常々
報告される。
コンクリートで埋め尽くされた都会には、安心して転べる土の空き地や芝のグラウンドは
ないから、思いっきり転ぶ機会は昔と比べて極端に少ない。また、道路がアスファルトで舗装
されているから、小さな子を転ばせないようにと、いきおい母親は手を引いて育てる。
そうした物理的な環境の変化もあると思う。
しかし、それより重大な変化は、世の中がチョー便利社会を指向して、環境に対してほとん
ど働きかけずともほしいものが手に入ってしまうシステムになってしまったことだろう。
こうして子どもたちは、体のバランス感覚だけでなく、人間としてのバランス感覚にも
ダメージを受け続ける。自分と他人とのバランス感覚も、自分と世界とのバランス感覚も。
放っておけば、いつまでも自分と世界とを関係づけることができないまま、見た目、カラダ
だけは大人になってゆく。
だから、いま、「バランス感覚」を意識することがあらためて大事なのだと思う。
自分の体をコントロールする感覚。地面やボールなどの道具との関係を保つチカラ。他者と
体をぶつける感覚。声がけによって自分の位置を知らせたり、なにかを受け渡してもらう技術。
自分の働きが他人に及ぼす影響。手や足や身体と世界との良好な関係の結び方について。
こうしたことが、古くて新しい課題になってきた。
カラダに養われたその感覚は、物理的なことだけではなく、対人関係などの精神的な
(スピリチュアルな)バランス感覚を豊かにする拠り所にもなるだろうから。
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運動あそび塾【しらさん家】では教室のはじめまたはおわりに、キンダーコースでは継ぎ足で
静止(かかととつま先をくっつけて立つ状態)、ジュニアコースでは片足立ちを目を閉じて毎回
必ず左右両方数秒間ずつ継続する実践をしている。
また、深呼吸の場面でも自分自身の呼吸に意識を向ける機会として、禅の要素・丹田腹式呼吸
につながるサポートを取り入れている。
こうした取り組みは直接的なカラダの『バランス能力』を向上・成長させる目的ももちろん
あるが、自分自身のココロ(スピリチュアル)・集中力への気づきが、自分の存在と他人との
関係づくりにもつながっていくコトを少しずつでも伝えていければと考えている。
夏休み特別短期コース
■あそびまくり5日間コース
A 7/27(月)・28(火)・29(水)・30(木)・31(金) 10:00~12:00
■おためし2日間コース
B 8/3(月)・4(火) C 8/17(月)・18(火) 10:00~12:00
においても多くの子どもたちに自分のココロとカラダに向き合う・見つめる体験づくりへの
支援をしていきます。
2009年6月15日月曜日
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