日本体育大学 阿部 茂明 教授
びわこ成蹊スポーツ大学 新宅 幸憲 教授
すくすくトレーニング
桜美林大学 鈴木 平 准教授
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NIKKEI ライフ 親子 「姿勢悪い子」増加中 「背中ぐにゃり」は集中力不足の原因に
日本経済新聞 2010年5月31日(月) 26面 生活
↓本文より
あしたスコープ
「姿勢悪い子増加」小学校 75%
子どもの姿勢の悪さが目立つ。日本体育大学・学校体育研究室などの調査で、姿勢が悪い
子どもが増えていると教師が感じている小学校は 1979年の44%から2005年には75%に増えた。
5年に1回の調査のため今年は集計中だが、「姿勢の悪化傾向は続いている可能性が高い」
(阿部 茂明・日体大 教授)。
姿勢が悪くなる原因としてびわこ成蹊スポーツ大学の新宅 幸憲 教授は外遊びが少なく
なったことによる筋力の低下、携帯型ゲームや携帯電話のメールで長く下を向く時間が増えて
いることを指摘する。また、「親自身の姿勢が悪いため、子どもに注意しないという影響も
大きい」と強調する。
背中ぐにゃり 意識し直す
姿勢を良くしようと、子どもにトレーニングを受けさせる家庭も出てきた。体幹を強化して
子どもの姿勢改善を目指す教室「すくすくトレーニング」(東京都港区)には現在、約30人の
小学生が通う。個人レッスンで約1時間、トレーナーと一緒にストレッチをし、大きなゴム
ボールを使って遊び感覚を取り入れながら体の中心の筋肉を鍛える。
肩こり、集中力不足の原因に
単なる姿勢の話といってもばかにはできない。桜美林大学と早大が共同で、長野県内の
小学生を対象に学校で背筋が伸びるイスに座る実験調査をした。イスはお尻がすっぽりと
入り、深く座れて動きにくい形をしている。すると学習に落ち着きが出てイライラすること
が少なくなったという。「大学生対象の調査では計算のスピードが約5%上がる効果も
あった」(鈴木 平・桜美林大 准教授)
すくすくトレーニングの頼幹 二郎 主任トレーナーは「かつては遊びの中で自然と姿勢を
良くするための筋肉が鍛えられたが、野外で駆け回って遊ぶことが減った今の子どもの環境
では難しい」と話す。文部科学省は11年度から導入する新学習指導要領で、遊びのなかで身
についていた運動感覚が養われていないとして、小学4年生までに「体つくり運動」の時間
を設け、体力強化につなげる方針だ。
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【しらさん家】での『外遊び』は「みなとまち海浜公園」・「柏崎中央海岸の砂浜」で実施。
『姿勢』:【しらさん家】では、はじめとおわりのあいさつの時の「気をつけ」には「背すじ
と頭の位置」に少しこだわりを持っているが、まだまだ徹底するところまではできていない。
『体幹』:外遊びには限らず、手押し車(お尻が上がらず下がらず)やすもう(押されないゾ)等
二人組での【運動あそび】には鍛えている感を意識せずにインナーマッスルを活用してしまう
要素がいっぱい含まれているように感じる。
「外遊びが少なくなったことによる筋力の低下、携帯型ゲームや携帯電話のメールで長く下
を向く時間が増えていること」
「遊び感覚を取り入れながら体の中心の筋肉を鍛える」
「かつては遊びの中で自然と姿勢を良くするための筋肉が鍛えられたが、野外で駆け回って
遊ぶことが減った今の子どもの環境では難しい」
「遊びのなかで身についていた運動感覚が養われていない」
『運動感覚』『身体感覚』:【しらさん家】の『外遊び』では子どもたち一人ひとりにとって
人生で一番高い高さから「飛び降りる」場面もある。足がジ~ンとしたり、上半身までウ~ッ
と衝撃を受けたりしながら、痛くならないカラダの使い方(どこで吸収・クッションに)を身に
付けていくことだろう。これはまさに自分の身を守る体力の一つで体幹を鍛えるにはジワジワ
系の筋トレを連想しがちだが、この瞬間の動きに対する姿勢の維持も組合せられる良いと
考えている。
2010年6月7日月曜日
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