2009年7月9日木曜日

子どもの運動遊び 1:村田 トオル 著 <月刊 健康づくり>

月刊「健康づくり」楽しい フィットネス プログラム 『子どもの運動遊び 1』村田 トオル 著

財団法人 健康・体力づくり事業財団

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村田トオルの元気っず日記(^^♪
村田 トオル 健康運動指導士 (関西大学 非常勤講師)


☆運動遊びとは何か

運動遊びとは
1.神経系向上が期待できること
2.スポーツ活動の基礎的動作を含むこと
3.子どもが熱中し、自ら創意工夫すること
という3つの条件があるとお考えください。

さて、唐突に「遊び」という言葉がでてきました。
この言葉のイメージは大人の視点で見てみると
1.「無意味なもの」
2.「労働と相反するもの」
3.「ふまじめな活動」
ととられがちです。

一方で、遊びの研究者である山田 敏 氏は、遊びとは
1.「楽しいと感じること」
2.「活動そのものが目的であること」
3.「拘束されたり、強制されているという感じをもたないこと」
と定義しています。

何か結果を期待して行う活動ではなく、子どもが、いまこの瞬間、この場所で、自分から
したい! という内発的動機により意欲的に取り組む活動を示しています。非常にポジティブ
かつ、人生の中で重要な意味をもつ活動といえるでしょう。


☆なぜ運動遊びが必要なのか

いま、日本が抱える大きな社会問題の一つに子どもの体力低下があります。具体的には、親
世代と比べると、明らかに走る、跳ぶ、投げるという能力が低下しています。これらの能力
はスポーツ活動の基礎でもありますが、日常生活動作に直結する能力でもあります。また、
身体活動量の目安である日常歩行数も低下の一途をたどっています。文科省はこの原因として
「知育偏重による外遊びの軽視」
「遊びに不可欠な時間、空間、仲間の減少」
「日常的な子どもを不動にさせる環境」
などを挙げています。このまま低い水準での体力や活動量が続けば、国民医療費を圧迫する
メタボリックシンドロームや介護の問題を深刻化させることに難くありません。

子どもの体力低下はこのような「将来のため」という視点からだけではなく「いま起きて
いる現実」にもよくない影響を及ぼしています。


子どもの体力は、もはや“より速く・より高く・より遠く”という競技力重視の体力とは違い
いま直面している生活全般に強く影響を及ぼすものといえます。

遊びの定義「楽しいと感じること」とは、心の動きです。子どもが「楽しく」運動するとき
それは単なる身体移動ではないのです。


☆心が変わる、体力も変わる

注目すべきは子どもたちの心の変化です。私は子どもたちの変化を見て、体力テストをしな
くても体力が向上していることを確信しました。体力向上にかかわる意欲的な行動が目に見
えて表れてきたからです。

『心と体は一体』とよく表現されます。これからは指導やプログラム作成にあたって、心の
部分に着目するときがきているのではないでしょうか。

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『愉しむココロ』:運動あそび塾【しらさん家】では「楽しい」とはあまり表現せずに
『愉しむ』という使い方にこだわっている。

勝手なニュアンス・解釈だが
「楽」:ラク&受動的(楽しませてもらう)
「愉」:りっしんべん⇒ココロから&能動的((自ら)愉しむ)
と捉えている。


そのため各教室でのスタッフのかかわり方も「カリスマインストラクター」となり、みんな
をぐいぐい&どんどん引っ張っていく関係とはならないように取り組み続けている。

「ウエルネスサポーター&運動あそびサポーター」:あくまでもお一人おひとりの健康体力
づくりを支援する・支える&仲間・笑顔のつなぎ役としての「仕事」の価値創造への挑戦だ!

常に主役は参加されているみんなにあるコト(愉しむココロに着目)を徹底・共有できている
ポイントは、このスタンス=「指導」「指導者」という先生役との差異化にも表れている!
(だれも先生とは呼ばれない対等な関係づくりを…ササ・はる・こと・しら)

本文中の定義の一つ:「遊び」は「強制と感じないコト」⇒そう!納得…
「強制じゃない『みんなと一緒』感の追求」が【しらさん家】の永遠のテーマ!!


ジュニアとシニアの運動あそび塾 しらさん家 株式会社 笑足ねっと わらかしねっと

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