2010年1月19日火曜日

【超高齢社会の国家戦略】@横山 禎徳 ディレクター (SSDI)

SSDI 社会システムデザイン研究所


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本文より

読売新聞 11面 論点 2010/01/16(土)

横山 禎徳 氏 (社会システム・デザイナー) Wikipedia

東京大学 エグゼクティブ・マネジメント・プログラム東大EMP企画・推進責任者


★超高齢社会の国家戦略

「組み立てる改革」急げ


 昨年末に国家戦略として発表された「新成長戦略」は、今の日本の最重要課題に対する
統合的な解を「組み立てる」改革にはなっていない。既に語られている事柄を羅列してある
だけで、個々の政策がどのように関連して効果を上げるのかが見えないのである。

 日本が直面する最大の課題は、人類史上初の課題でもある超高齢社会をどうやって経営
するか、である。この課題には、ばらばらな印象のあるマニフェストを無理やり実施する
のとは違う、新しいアプローチが必要だ。

 そのアプローチが「社会システムのデザイン」である。

 現在の医療システムや教育システムは、病院や学校だけではなく、通信、建設、保険など
の各産業と連携し、生活者に価値を提供している。「デザイン」とは、ばらばらな要素を
結びつけるという試行錯誤を通じて、各種産業の横断的な連携を「組み立てる」作業である。

 超高齢社会に対応するには、高齢者の生活に直結する年金、医療などのシステムを、新た
にデザインする社会システムとの連携も含めてデザインし直す必要がある。


 例えば、国民医療費を抑制するだけでは課題に対する答えにならないことは誰でもわかる。
一方で、「寝たきり老人」が依然多いこと、健康寿命が長いことが医療費や介護費の抑制にも
効くこと、さらに高齢者の社会参加で健康寿命が延びることなど、既に分かっていることは
多いが、縦割りで統合的施策になっていない。

 「寝たきり老人」を起こすだけでなく、「目的と責任感を持って動き回る老人」にし、社会
参加する高齢者を大幅に増やすことができれば、医療費、介護費削減にもプラスの影響がある
はずだ。しかも、活動的な高齢者は消費活動も活発である。そのような高齢者を増やす新たな
社会システムをデザインすることは、実際的で多面的効果がある。



 既存システムとは発想の異なる社会システムを上手にデザインし、様々な産業間に横串を
通せば、高齢化の中で経済的に成り立つ社会を実現することは可能なのだ。

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◎【しらさん家】お達者コースの目的・役割は「社会システムのデザイン」に通じる!!

「健康寿命が長いことが医療費や介護費の抑制にも効くこと、さらに高齢者の社会参加で
健康寿命が延びること」「目的と責任感を持って動き回る老人」↑


なかなか各産業間をズバッと横串で通すにはいたらないが、私のバックグラウンドが工業界
からはじまり、健康増進、体育、教育、福祉、まちづくり(NPO)等へとつながってきており、
市や商工会議所の各セクションにまたがる人脈をこれからはもっともっと活かしていければ
と考える。


ジュニアとシニアの運動あそび塾 しらさん家 株式会社 笑足ねっと わらかしねっと

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