2010年1月9日土曜日

スポーツが日本の元気をつくる <月刊 健康づくり>

月刊「健康づくり」

財団法人 健康・体力づくり事業財団

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本文より

辻 秀一 代表 エミネクロス (スポーツドクター)

川渕 三郎 名誉会長 財団法人 日本サッカー協会


★スポーツは 人を幸福にする文化

辻 氏:
 スポーツを文化にしている国々では、「スポーツは医療であり、芸術であり、
コミュニケーションであり、教育である」と考えています。

これを私なりに言い換えれば、
医療は「元気」、
芸術は「感動」、
コミュニケーションは「仲間」
教育は「成長」という意味で、
つまりスポーツは、人間に元気、感動、仲間、成長を与えてくれる大切な文化
だと思っています。



★「COACH」(コーチ)は 指導者の絶対5条件

辻 氏:
 指導者はプレーヤーが自分の本来の力が出せるよう、フローというよい心の
状態へ導いてあげることが大切です。そのためには、指導者は「指示」の力の
トレーニングだけではなく、「支援」の力を養うプログラムを学ぶことが大事
になります。

 支援の力を育てるためには、私は「COACH」(コーチ)の頭文字をとってキー
ワードを挙げています。
「C」comprehension…相手のことをわかってあげること
「O」outlook…………その場のことだけで判断しないで将来性を見通してあげること
「A」affection………その人の立場になって愛してあげること
「C」character………みずから行動してみせること
「H」humor……………楽しませること

私はこの5つの支援の力を発揮することで、相手をフロー状態にしてあげる
ことができると信じています。そしてこうしたヒューマンスキルを「コーチ力」
と呼んでいます。



★子どもが多彩なスポーツを 体験することが大事

辻 氏:
 いま、スポーツが結果至上主義に偏っていると感じます。もちろん勝利を
めざすのは大事ですし、競い合うことで人間として得るものはありますが、
勝つことがすべてではないですよね。

スポーツを一生懸命にやる楽しさは、全員が体験できるわけで、その楽しさ
をまず実感して、スポーツは「プレイ」するものだと教えてほしいです。



★地域のつながりや国策 としてのスポーツに期待

川渕 氏:
 最も懸念しているのは、体を動かす機会やスポーツ離れによって低下して
いる、子どもたちの体力ですね。体力という表現は十分ではなく、人間として
の体づくりがしっかりとなされていないと感じています。足腰や背中の筋肉が
きちんと構築されないと、正しい姿勢は保てませんし、これでは勉強にも差し
支えます。

 ですから小学生くらいまでの子どもたちにとっていちばん大事なのは、体
づくりなのです。
健康で丈夫な体が備わって、初めて勉強にも集中できるもので、勉強は二の次
です。そのことに親ももっと気づいてほしいですね。

いかにして子どもに外遊びをさせるかが課題ですが、私はシルバーパワーに
期待しています。大人はもとより隣近所のおじいさん、おばあさんが一緒に
遊んであげる、危なくないように見守ってあげることで、地域コミュニティ
の再生にもつながると思います。
そのような意識をみんなが共有できる地域社会に発展したらすばらしいです
よね。

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★「COACH」:
今日はこれから高校バスケのBSN大会で新潟工高へ行ってきます。
1回勝って新工戦に!
ルーズボール・リバウンド・ディフェンスのもどりへの集中力だけは最後まで
絶対に切らさないコトをポイントに一人ひとりがチカラを出し切れるゲームを
めざしたい。
ベンチも含めて全員がベクトルを共有できるような「支援」にこだわる!!

ちなみに新工とは勝手に縁があると思っていて、柏高1年時の北陸大会では応援
ボーイとして最高の勝利を味わわせてもらい、3年生最後の大会では新工にこて
んぱんにとどめをさされ高校バスケを締めくくった。また、ササは新工バスケ
のOBである。


★「ジュニア」と「シニア」の
「シルバーパワーに期待」「地域コミュニティの再生」
現在、運動あそび塾の各コースでは子どもたちとお達者(高齢者)さんが交流
できる場面をつくれていない。

かねてからの「ふれあい構想」を今年には、まずはイベント形式で実現し、
その後「いつでも&だれとでも」ごく当たり前の地域の日常生活に浸透した
「互いに支え合う・笑かし合う」信頼関係とそれぞれの役割が実感できる
『笑顔つながり』へ発展させたい。


ジュニアとシニアの運動あそび塾 しらさん家 株式会社 笑足ねっと わらかしねっと

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